有効煙突高さ

煙突から排出された排ガスの温度と吐出速度による上昇を加味した有効煙突高さを計算します。
計算には大気汚染防止法で使用されているボサンケの式を使用しています。


実煙突高さH
排ガスの吐出速度Vg
排ガス温度T
排ガス密度が大気密度に等しくなる温度T1
温度T1における排ガス流量Q
大気の風速U
修正係数K
鉛直方向の温度勾配G
運動量による上昇高さHm
浮力による上昇高さHt
有効煙突高さHe
有効数字

ボサンケの式は次式で表されます。
  \(\displaystyle H_e=H+K(H_m+H_t)\)

  \(\displaystyle H_m=\frac{4.77}{1+0.43U/V_g}\cdot \frac{\sqrt{QV_g}}{U} \)

  \(\displaystyle H_t=6.37\frac{gQ}{U^3}\cdot \frac{T_g-T_1}{T_1}\left(\ln J^2+\frac{2}{J}-2\right) \)

  \(\displaystyle J=1+\frac{U^2}{\sqrt{QV_g}}\left(0.43\sqrt{\frac{T_1}{gG}-0.28\frac{V_g}{g}\cdot \frac{T_1}{T_g-T_1}}\right) \)

\(H_e\):有効煙突高さ [m]
\(H\):実煙突高さ [m]
\(H_m\):運動量による上昇高さ [m]
\(H_t\):浮力による上昇高さ [m]
\(K\):修正係数 [-] ※硫黄酸化物の排出規制で地域ごとに定められるK値とは別物で0.65が使用されます
\(V_g\):排ガスの吐出速度 [m/s]
\(U\):大気の風速 [m/s]  ※6m/sが使用されます
\(T_1\):排ガス密度が大気密度に等しくなる温度 [℃]  ※15℃が使用されます
\(Q\):温度T1における排ガス流量 [m3/s]
\(G\):大気の鉛直方向の温度勾配 [℃/m]  ※0.0033℃/mが使用されます
Wikipedia/有効煙突高さ


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